2024/11/14
2023/04/19

お供え花を贈るときのマナーとタブー|宗教別に色・相場や花の選び方

お供え花

 

お供え花を贈るときに、どのような花を贈ったらいいのか悩みますよね。

 

通夜や葬儀では、お供え花としてスタンド花を贈り、法要などでは、アレンジメントや花束、近年では、プリザーブドフラワーを贈る方もいらっしゃいます。

 

ここでは、どのような花を贈ったらいいのか悩んでいる方に向けて、実際に当店で提供してきた商品を含め、お供え花を贈るときのマナーとタブー、宗教別に相場や花の選び方、ペットへのお供え花について解説します。

また、通夜や葬儀にお供え花を贈るときのマナーなども紹介していますので、参考にしてください。

 

 

 お供え花を贈るときのマナー

お供え花を贈るときのマナー

 

どのような花をお供え花として贈ったらいいのか、失敗はしたくないので悩む人も多いでしょう。

ここでは、お供え花を贈るときに失敗しないためのマナーとして、お供え花の種類をはじめ、色、花と一緒に贈るメッセージの例文、名札の書き方について紹介します。

 

お供え花の種類

お供え花には「このお花でないといけない」といった決まりはありませんが、相対的に長持ちする花をおすすめします。

ここでは、お供え花に適した好ましい花を紹介します。

 

和菊や洋菊があり、大きさや形の違う菊が豊富にあります。

ユリ

大きさをはじめ色など種類が多くあり、八重咲きのユリもあります。

※花粉や強すぎる香りには、配慮や注意が必要です。

豪華さがあり長持ちします。(胡蝶蘭やデンファレ、オンシジュームなど)

カーネーション

色が豊富です。2色以上の複色カーネーションも多くあります。

トルコキキョウ

通年ある花で、一重咲きや八重咲きがあります。

色は、白、紫、ピンク、黄、緑、白×紫、白×ピンクなどがあり、とても豊富です。

スターチス

ドライフラワーにも使われる花で、紫、青紫、赤紫、ピンク、黄、オレンジ、白

など、色が豊富です。

リンドウ

お盆の時期に多く見られる花のひとつです。

色は、青、紫、白、白×青、白×緑などがあります。

アルストロメリア

暑い時期以外は、比較的長持ちする花で、花の大きさをはじめ、白、ピンク、黄色、オレンジ、紫、緑など色の種類が多くあります。

かすみ草

白くてかわいい小花なので、主になる花の添え花として、よく使用します。

 

一般的に、四十九日までは白色を基調とした花にします。3回忌頃からは色を入れても失礼にあたりません。

色を入れる場合は、淡い黄色や淡い紫(青)、淡いピンクを入れても大丈夫です。

(注意)

ご遺族様と密接な関係でよく知っている、もしくは、故人が好きな花だったなどの場合は、あてはまりません。

 

一対・一基

お供え花を贈るとき、一対もしくは一基になります。

一対(イッツイ)は、左右の花二組でひとつのことで、一基は、左右関係なく一組のことを指します。

昔は一対で贈ることが一般的でしたが、ご予算や飾るスペースのことも踏まえて、贈り先への配慮も必要です。

ただ、地方の風習などにより一対の場合もありますので、花屋さんや贈り先へ確認しても良いでしょう。

 

メッセージ例

メッセージ例

 

お供え花と一緒にメッセージを添えて贈ると、悲しみや感謝、お慰めなどの気持ちも届けることができます。

例文を紹介しますので、参考にしてください。

 

例文1

〇〇様のご逝去の報に接し、心から追悼の意を表します。ご生前のご厚情に深く感謝しております。心ばかりのお花ですが、ご霊前に飾っていただければ幸いです。

 

例文2

突然の訃報に接し、信じられずまだ受け止められずにおります。

心からご冥福をお祈りいたします。

皆様の落胆もいかばかりかと存じますが、どうぞご自愛くださいませ。

 

例文3

〇〇周忌にあたり、心ばかりのお花を贈らせていただきました。お仏前にお供えしていただければ幸いです。あらためて故人のご冥福をお祈り申し上げます。

 

名札

誰から贈られたお供え花なのかわかるように、贈り主の名札を付けます。

木札が主流ですが、お供え用のメッセージカードを付ける場合もあります。

縦書きの場合、縦長札の中心上部に、縦書きで『御供』や『供』と書き、その下に贈り主の名前を縦書きで書きます。

 

贈り主によって名前の書き方が違うため、いくつか例として紹介します。

*わからなければ、花屋さんへお任せすると、失礼のないように書いていただけます。

 

親族の場合

〇〇家親族一同、〇〇家一同、兄弟一同、孫一同

友人の場合

〇〇学校 友人一同、〇〇会 友人一同、友人一同、有志一同

個人の場合

氏名のみ書きます。例)花将一郎、花将花子

連名の場合

肩書に順番がある場合、右から肩書が高い順に書きます。

肩書に順番がない場合は、順番を気にしなくてかまいません。

夫婦の場合

夫婦の場合、〇〇家一同や夫の氏名のみを書く場合が多いです。

夫婦連名の場合は、右に夫の氏名、その左に妻の名前だけを書きます。

企業(会社)・法人・団体の場合

企業(会社)・法人・団体の名前のみ(正式名で)

縦書きの場合

右に企業(会社)・法人・団体の名前、左に役職、役職下に氏名

右に企業(会社)・法人・団体の名前、左に部署名と一同もしくは部署名と有志一同

 

 

 参考:通夜や葬儀にお供え花を贈るときのマナー

名札

 

近年は、葬儀会場・集会所・お寺で通夜や葬儀を行なうのが一般的です。

そのため、葬儀社が花の手配をすることが多いですが、花屋さんも持ち込みします。

 

通夜や葬儀にお供え花を贈りたい場合、以下の事柄について確認が必要です。

こちらもわからなければ、花屋さんへ相談すると良いでしょう

 

遺族がお供え花を辞退していないかどうか

 遺族がお供え花を辞退している場合は、控えた方がいいでしょう。

 

葬儀社がお供え花の持ち込みを受付しているかどうか

 葬儀社がお供え花の持ち込みを制限している場合は、葬儀社に手配をお願いしましょう。

 

通夜・葬儀にお供え花を贈る場合の注意点

・通夜がある場合は、なるべく午前中に花の手配をしておきましょう。

・通夜に間に合わない場合は、葬儀に合わせて花の手配をお願いします。

・通夜・葬儀に間に合わない場合は、自宅へ花を届けてもらえるように、フラワーショップなどへ注文(配達)をお願いしましょう。

※この場合、スタンド花ではなくアレンジメントや花束などにします。

 

 

 お供え花を贈るときのタブー

お供えの花を送るときに、タブーとされている花があります。

 

以下の花は、お供え花にはタブーとされる主な花です。

・トゲのある花

  バラ、アザミ

・毒がある花

  ヒガンバナ、スイセン

・お祝いをイメージする赤や派手なお花

  グロリオサ、赤いカーネーションやガーベラなど

※ただし、キリスト教では、色が入ったアレンジメントを贈っても大丈夫です。

 

 

 お供え花を贈るときの宗教別の相場と選び方

お供え花を贈るときの宗教別の相場と選び方

 

お供え花を贈るとき、 どれくらいの予算でどのような花を贈ればいいのか悩みますよね。一般的に、お供え花を贈るときの相場と選び方の目安を主な宗教別にまとめました。参考にしてください。

*花束を贈ると、ラッピングを解かないといけないのと、花瓶が必要になるなどで、ご遺族様に手間がかかってしまします。

*送り主が企業様の場合は、金額が高めになる傾向にあります。

法人向けお供えのお花をおくるときのマナー>>>

 

仏教

通夜まで

(枕花)

アレンジメント

10,000円~20,000円前後

白を基調+グリーン(葉)

通夜・葬儀

スタンド花1基

アレンジメント

15,000円~30,000円

10,000円前後

アレンジメントは、白を基調に淡い色合い

(薄黄・薄紫・薄青・薄ピンク)

四十九日

アレンジメント

コチョウラン

5,000円~20,000円

15,000円~30,000円

白を基調・淡い色合いを少し

(薄黄・薄紫・薄青・薄ピンク)

一周忌

アレンジメント

コチョウラン

5,000円~20,000円

15,000円~30,000円

白を基調に薄黄・薄紫・薄青・薄ピンク

三回忌

アレンジメント

コチョウラン

5,000円~20,000円

15,000円~30,000円

淡い色を基調に白・薄黄・薄紫・薄青・薄ピンク

 

神道

通夜祭・葬場祭

アレンジメント

 

10,000円~30,000円

 

ユリや菊

白を基調に黄色

五十日祭(霊祭)

(該当:四十九日)

アレンジメント

コチョウラン

5,000円~20,000円

15,000円~30,000円

ユリや菊

白を基調に黄色

式年祭(霊祭)

アレンジメント

コチョウラン

5,000円~20,000円

15,000円~30,000円

ユリや菊

白を基調に黄色・薄紫・薄ピンク

 

キリスト教(カトリック)

前夜祭・葬儀ミサ

(該当:通夜・葬儀)

献花

アレンジメント

教会側が準備

10,000円~30,000円

白のカーネーション、故人が好きな花

白を基調の洋花※

追悼ミサ

(該当:法要)

アレンジメント

コチョウラン

10,000円~30,000円

15,000円~30,000円

白ユリなどの白を基調に

薄黄・薄紫・薄青・薄ピンクの洋花※

 

※お供え花は、教会ではなく自宅へ届けることがあります。

 

キリスト教(プロテスタント)

前夜式・葬儀式

(該当:通夜・葬儀)

献花

アレンジメント

 

10,000円~30,000円

白のカーネーション、故人が好きな花

白を基調の洋花※

記念式

(該当:法要)

アレンジメント

コチョウラン

5,000円~20,000円

15,000円~30,000円

白ユリなどの白を基調に

薄黄・薄紫・薄青・薄ピンクの洋花※

 

※お供え花は、教会ではなく自宅へ届けることがあります。

 

キリスト教の場合、白い花のみを使うことが基本的に多く、洋花でまとめます。

また、造花は使用できませんので注意が必要です。

 

 

 ペットへのお供え花

ペットへのお供え花

 

大切な家族として可愛がっていたペットがなくなるのは、家族にとってはとてもつらく悲しいものです。

お供え花に特別なルールはありませんが、ご家族の慰めになるお花を選び、メッセージとともに贈ることを心がけましょう。

お供え花の選び方

・なくなったペットのイメージにあった花を選ぶのもいいでしょう。

・贈ってはいけないタブーの花は、トゲのある花(バラやアザミ)、毒のある花(ヒガンバナやスイセン)、死をイメージするドライフラワーです。

・贈り先のお宅に猫がいる場合、誤って口にしてしまうと腎臓に悪影響を及ぼす恐れがあるため、ユリやチューリップはやめておきましょう。 

お供え花と一緒に送るメッセージの例文

お供え花とメッセージを贈ることで、家族への悲しみや慰めの気持ちも一緒に届けることができ、また寄り添うことができます。

メッセージの例文を紹介します。参考にしてください。

 

例文1

〇〇ちゃんの知らせを聞き、元気に走り回ってた〇〇ちゃんを思い出し、胸が痛みます。

これからは、お空からご家族のことを見守ってくれることでしょう。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

例文2

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

〇〇ちゃんは、最期までご家族と一緒に過ごせて幸せだったと思うよ。

寂しくなるね。私で良ければ話し相手になるから、いつでも連絡してね。

 

お供え花の相場

ペットがなくなられたご家族との関係性にもよりますが、一般的にペットへのお供え花の相場は、以下のとおりです。

 

ミニブーケや花束

1,000円~2,000円

アレンジメント

3,000円~5,000円

関係性が深い場合

3,000円~5,000円

 

  

 

 おしゃれで素敵なお供え花はフラワーショップ花将へ

ここまで、お供え花を贈るときのマナーとタブー、宗教別に相場や花の選び方、ペットへのお供え花について解説しました。

フラワーショップ花将では、お供えにふさわしいお花をご用意いたします。

フラワーショップ花将のお供えサイトへ >>>

 

いつもどんなときも、花は、心を癒して元気をくれます。

また、寂しい心に寄り添う花は、慰めにもなるでしょう。

故人やご遺族に深い弔意を込めて、お花を送りましょう

 

フラワーショップ花将は、お供え花も心をこめて対応させていただきます。