胡蝶蘭(コチョウラン)贈り物としてなぜ選ばれるの?
〜胡蝶蘭について〜
華やかさを演出するのに、ふさわしい胡蝶蘭(コチョウラン)。お祝い事や、仏事など、贈るシチュエーションはさまざまです。
温室やハウスの普及によって、コチョウランは年中、楽しめるようになりましたが、本来の開花時期は2月から3月です。蕾が開く時には、株全体を乾燥させないようにすることがポイントです。霧吹きなどで、湿度を保つようにすると良いでしょう。
選ぶポイント
さて、コチョウランを選ぶ時のポイントですが、葉が大きく厚みがあり、枚数が多いものを選ぶようにしましょう。葉の色が薄かったり、黄色になっているもの、株元がぐらついているものは避けてください。
種類
ラン類は、主に、樹木や岩などに張りついて育つ着生ランと、腐葉土などが堆積した地面に生える自生ランがあります。コチョウランは、着生ラン。根が常に濡れていることを嫌うため、乾燥と湿潤のメリハリをつけるようにします。
ラン類は、単径性種と、複茎性種とに分けられます。バルブを作らないコチョウランは、単茎性種で、基本的に株分けでは増やすことができません。
花、花茎、葉、根から構成されています。
管理方法
コチョウランの自生地は、熱帯アジアです。デンドロビュームなど、約6800種が存在しています。
夜間でも急激な温度変化がない場所を好みます。室内の暖かく、明るい窓辺などで管理します。
花が咲き終わったら、花茎を根元から10~20cm上を切り取ります。枯れた花をそのままにしておくと、害虫の住処になることがあります。少しでも変化があれば、すぐにカットしましょう。
春までの管理の仕方ですが、明るい窓辺に置き、肥料は与えません。最低温度は10℃以上を保てるようにします。気温が下がる時は、部屋の中心に鉢植えを置くか、発泡スチロールやダンボール箱を被せるなどして、温度を保てるようにします。
春以降は、夏は風通しが良く、なるべく涼しいかを確認し、冬は暖かい日中には換気を行いましょう。
適度な希釈倍率に薄めた液体肥料は、生長期である4月下旬から9月下旬頃まで与えます。
植替えは、基本的に二年に一回、行います。適した時期は、4月上旬から5月上旬までです。ただし、株の生長が良い場合は、この通りではありません。
植替えは素焼き鉢、水苔を使用します。小ぶりな鉢を選ぶことが重要です。大きすぎる鉢に植え替えてしまうと、根の生長がうまくいかないことがあるので、注意してください。
コチョウランは、大きな鉢に植えてあるイメージがあるかと思いますが、実は複数のポットを一つにまとめていることが多いのです。花が咲き終わるまで、そのままで管理し、花が咲き終わったら、ポットから素焼き鉢に植え替えてあげると完璧です。
花言葉
コチョウランの花言葉は、「幸福が飛んでくる」
風水としては、金運アップの効果が期待されます。玄関先に、コチョウランを置いておくと風水的に良いとされています。
特性
お祝い事に贈ると良いとされているコチョウランですが、特性として
①少ないお手入れで咲いている花を長く楽しめる
②花言葉が贈り物としてピッタリ「幸福が飛んでくる」
③高価なものなので、自分用ではなかなか購入できない
乾燥に強いコチョウラン。いただいた人が忙しくお手入れがなかなかできなくても、その場を華やかに、高貴に、特別な雰囲気を演出してくれます。なので、贈り物として選ばれているんでしょうね。